息を吸って、吐く

 それだけのことが苦しい時もある。

 たったそれだけのこと。が。

 今日は朝からそんな日だった。特に理由もなく、ただただ苦しくて、なんとなく重くて、なんとなく、死ぬのは今日かな、なんて思う、そんな日。私にとってはよくある日。


 でも、それが「よくあること」でも「よいこと」でもないことを知っている私は黙って息を止めて、せめて少しでも、生きてる体に反抗して、そして、いつまでもは止めておけない呼吸を再開するしかないのだ。なんて情けない、なんて強情で、なんて頑丈な体。不釣り合いに脆弱な精神。


 あー。暑い。きっと全部、夏のせい。

 大きく息を吸って、吐いて、そしてまた、泣かないように前を向く。それだけ。そう、それだけなんだ。

閉吐 憂。のひとりごと

amebloより気軽にひとりごとを。

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